「クリームチーズって家で作れるの!?」と驚く人もいるでしょう。なんとクリームチーズはヨーグルトから簡単に手作りすることができるのです。では、ヨーグルトはたくさんの種類が売られていますが、どのヨーグルトを使うのが良いのでしょうか。
今回はクリームチーズ作りに加えて、どの種類のヨーグルトが一番コスパが良くて美味しいのか検証していきます。これであなたも美味しいクリームチーズが作れるようになりますね!
クリームチーズの作り方
用意するものは?
クリームチーズは少ない材料と用具で誰でも簡単に作ることができます。早速作っていきましょう。用具がなくても家の中にあるもので代用すれば大丈夫ですよ。筆者はジャム瓶を重石代わりにしました。
材料
- ヨーグルト
- 塩
用具
- ざる
- ボウル
- キッチンペーパー
- 重石
基本の作り方
クリームチーズは時間が掛かりますが、手間が少なく誰でも簡単に作ることができます。ヨーグルトの水切りを限界までした後、食塩を混ぜれば完成です。詳しい手順は下記の通り。
- ざるにキッチンペーパーを敷き、ヨーグルトを入れて重石を載せる
- 冷蔵庫で7時間程度水抜きをする
- キッチンペーパーを剥がして、お好みで塩を混ぜたらクリームチーズの完成


ヨーグルトからホエイが抜けると、モチッとしたクリームチーズになりますよ。
【ヨーグルト3種を比較】出来上がるクリームチーズ量が違う?

ヨーグルトからホエイ(水分)を抜く前後で重さは変化するのでしょうか。筆者はヨーグルト3種類の得られるクリームチーズの量と重さの変化を比較してみました。比較に使用したヨーグルトは、鮮度の良い低温殺菌の生乳から作られている高級ヨーグルト(100g当たり94円)、ブルガリアヨーグルト(100g当たり34円)、ギリシャヨーグルト(100g当たり138円)の3種類です。
調理前の重さ(ヨーグルト) | 調理後の重さ(クリームチーズ) | 調理前の重さからの変化 | |
高級ヨーグルト | 200g | 101g | 50%減少 |
ブルガリアヨーグルト | 200g | 86g | 67%減少 |
ギリシャヨーグルト | 100g | 70g | 30%減少 |
脱水量は乳固形分に左右されている?
牛乳はホエイと呼ばれる水分と乳固形分からできています。さらに乳固形分は乳脂肪分と無脂乳固形分に分かれています。結果を見ると、脱水したホエイの量が最も少ないのがギリシャヨーグルト、次が50%の水分が抜けた高級ヨーグルト、脱水量が多かったのがブルガリアヨーグルトでした。乳固形分の多さを比較しても同様の順位となるため、ある程度脱水量は乳固形分に左右されているといえるでしょう。
高級ヨーグルトとブルガリアヨーグルトの乳固形分の差は0.5%だったのに対し、脱水量は17%も異なっていました。この理由としては、生乳の殺菌方法が異なったり牛の育て方によって生乳に含まれる栄養成分の組成が異なったりする生乳自体の問題や、発酵に使用した菌の違いなどが考えられますね。
出来上がるクリームチーズ量は、ヨーグルト量に比例しない
脱水量を見て分かる通り、比較的安く購入できるブルガリアヨーグルトの脱水量は約70%と高く、全体の30%程しかクリームチーズになりません。ヨーグルトが安くてもたくさんのクリームチーズが作れるとは限らないということが分かりますね。クリームチーズの量だけを求めるなら、やはり乳固形分に注目すると良いでしょう。しかし、一番気になるのは味ですよね。美味しくて安くクリームチーズを作るにはどのヨーグルトから作るのが良いのでしょうか。
ヨーグルトの種類によって味が違う?

高級ヨーグルト
- こってり
- 口どけが良い
- 乳の甘味と香りを感じる
高級ヨーグルトから作ったクリームチーズは、クリーミーな口どけでこってりしたコクのある味わいが印象的でした。口に入れるとすぐになくなる口どけの良さと濃厚な乳のコクは、高級ヨーグルトの乳固形分に占める乳脂肪分の高さに由来しているといえるでしょう。新鮮な生乳を使用しているからか、牛臭さもなくとても美味しかったです。
※今回は、プレミアム湯田ヨーグルトを使用しました。
ブルガリアヨーグルト
- さっぱりとした味わい
- 酸味が強い
- 少し牛臭い
ブルガリアヨーグルトから作ったクリームチーズは、他のクリームチーズに比べて酸味が強くさっぱりとした味わいが印象的でした。乳固形分が少ない上、乳脂肪分の割合も低かったことやヨーグルトから約70%の栄養を多く含むホエイが抜けたことで、スッキリとした切れ味の良いクリームチーズに仕上がったと考えられます。しかし、クリームチーズを口に入れると少し獣臭というか牛臭さを感じました。クリームチーズの香りは、ヨーグルトの製造方法や原料の生乳の質に左右されるのかもしれませんね。
ギリシャヨーグルト
- モッチリとした食感
- 淡白な味わい
- 口どけの良さや乳の香りはない
ギリシャヨーグルトから作ったクリームチーズは、臭みはなく淡泊な味わいで特にモッチリとした食感が印象的でした。これはギリシャヨーグルトには乳固形分が多いからだと考えられます。しかし、乳固形分中の乳脂肪分の割合は少ないため、口どけの良さや乳の香り・甘味があまり感じられませんでした。
クリームチーズの美味しい使い方
手作りしたフレッシュなクリームチーズは、あまり加工せず素材の味の良さを味わいたいですよね。筆者はクラッカーに乗せたり、手作りパンを焼いてトッピングに使ったりしてクリームチーズを楽しみました。


クリームチーズはジャムやはちみつなどの甘い系や生ハムやツナなどのしょっぱい系の食べ物までなんでも合いますよね。是非、手作りクリームチーズに合う食べ方を見つけてみてください。筆者はブルーベリージャムとクリームチーズの組み合わせが大好きです。
最後に
いかがでしたか? 今回はヨーグルト3種類を比較したクリームチーズ作りについて紹介しました。
クリームチーズを簡単に作ることができると同時に、どのヨーグルトが美味しくコスパ良く作れるのか分かったと思います。是非、家で試してみてくださいね!
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