冬は寒くて手や顔がガサガサしてしまったり、唇が割れてしまったり肌の乾燥が気になります。ハンドクリームやリップクリームなど部位ごとの製品は市販で売っていますが、使い分けるのは大変ですよね。使うなら良いものを買いたいと思うと値段も高くなってしまいます。
そんな人は蜜ろうバームがオススメ。簡単に作れ、口に入っても安心で、肌や唇まで全身どこでも使うことができるという優れもの。ハンドクリームやリップクリームを買うよりむしろ経済的。筆者も、友人に教わり一度作ってみてからは使い心地や使い勝手の良さから愛用しています。
今回は、蜜ろうバームの作り方と使ってみた使用感を紹介していきます。
蜜ろうバームってなに?
蜜蝋とは、ミツバチの巣から採取される動物性固体ロウです。蜜蝋の成分の7割はワックスエステルからできており、これは蜜蝋の肌馴染みが良く、保湿力に優れた特徴に寄与しています。皮膚刺激性や眼刺激性、光感作性はほとんどなく、食用としても用いられているものなので、安心して使用することができます。
そんな蜜蝋から作られた蜜ろうバームは、蜜蝋と植物油を加えて柔らかくバーム状にしたもの。蜜蝋だけのバームだと体温では溶けず硬いままで使い勝手が悪いので、植物油を入れることで軟化させます。温めるだけで簡単にできるので、ちょっとしたプレゼントにも最適です。
蜜ろうバームの作り方
材料
- 蜜蝋(Beeswax)
- 植物油:ホホバオイル、アーモンドオイル、太白ごま油、ヘンプシードオイルなど
- 精油:好みでラベンダー、レモングラス、ペーパーミントなど
※精油は刺激が強いものや光毒性をもつものもあるので注意
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工程
蜜蝋と植物油は1:3の割合で使用します。気温が高くバームが溶けてしまうときは、蜜蝋を少し多めに加えましょう。
ex. 1㎤の容器の場合、蜜蝋1g・植物油3g・精油2滴程度
まずは、容器に合わせた蜜蝋と植物油をボウルに測り入れましょう。(精油は後で入れるので、ここでは入れなくてOK!)
量り終わったら、湯煎で溶かしていきます。蜜蝋の融点は、62~65℃なので簡単に溶けます。蜜蝋が完全に溶け切ったら、精油を好みで2,3滴程度入れます。ブレンドするのも良いですね。
※精油は刺激が強く、入れすぎは肌荒れの原因になる可能性があります。2,3滴少し香りがつく程度入れましょう。入れなくても大丈夫ですよ。
蜜蝋が溶けお好みで精油を加えたら、箸やスプーン等で液体を混ぜ、蜜蝋と植物油をしっかりと混合させます。泡を立てないようにゆっくりと混ぜ合わせましょう。
蜜蝋が完全に溶けていることを確認して、容器に注いでいきます。容器に入れた後は、急速に固まり始めます。固まるまで、涼しいところへ置いておきましょう。
液体の温度が低いと、容器に入れている段階から固まり始めてくることがあります。固まり始めた段階で表面を触ると、ザラザラで見栄えが悪いものになってしまうので注意してください。
固まったら完成です!溶かして混ぜ合わせるだけなので、誰でも簡単にできますね。
蜜ろうバームの使用感
体温でゆっくり溶ける
バームなので固形ですが、使用するときはバームを手で溶かしながら使います。体温でゆっくり溶けるので、自分の使用したい量に合わせて使うことができます。じんわりと肌に入っていくので、冬場の手荒れや唇にはピッタリです。体温で溶けるということは、温かい部屋に置いておくと柔らかいバームになってしまうのが欠点。夏場は溶けやすいので、蜜ろうの割合をいつもより少し多くすると良いでしょう。
しっとり感
塗った直後はツルツルテカテカな唇や肌になりますが、すぐに肌になじみ、しっとりとしてきます。潤いをキープしてくれるので、かさつかず滑らかな肌になるのがとても良かったです。化粧水後の乳液の代わりに、蜜ろうバームを使うと肌がすべすべでしっとりするので、乳液のべたべた感が苦手という人にもおすすめです。蜜ろうバームを塗った翌日の肌の調子も良いのが◎。精油によっては顔に適していないものもあるので注意してくださいね。
好きな香りで癒される
手作りだからこそ、精油で自分好みの香りをもつ蜜ろうバームを作れるのが良いところ。柑橘系やミント系などの自分が癒される香りの精油を加えて、自分だけの蜜ろうバームを作りましょう。塗るたびにその香りに癒されますよ。筆者は、ヒノキやローズマリーの香りがお気に入りです。
早く使わないと・・・
蜜ろうバームは無添加で体に優しいのがいいところ。その反面、使用済みの蜜ろうバームを長期間放置しておくと、カビや雑菌が繁殖する恐れがあります。使いだしたら早めに使い切りましょう。
作るときに小分けにしたり、水分を入れないようにすることで、ある程度長持ちさせることはできます。筆者は半年くらい同じものを使っていますが、まだカビが生えたことはありません。
赤ちゃんは注意
蜜蝋は蜂蜜ではありませんが、蜂蜜採取後の巣が主原料となります。そのため、1歳未満の乳幼児の口には入らないように十分注意してください。
おわりに
いかがでしたか?
今回は、蜜ろうバームの作り方と使ってみた使用感について紹介しました。
これで肌の乾燥や唇のひび割れなどの肌の乾燥の悩みを解決でき、保湿剤を部位別に買う必要もなくなりますね。体に優しい天然成分で手作り化粧品を作ってみたいという人も是非挑戦してみてください。