「なぜトルコアイスはあんなによく伸びるの?」
「家でトルコアイスを作ってみたい!」と思った方も多いのではないでしょうか。
トルコアイスの作り方、気になりますよね~。
しかし、ここで一つ残念なお知らせがあります。
現在日本ではトルコアイスを作ることができません!
「え、なんで!?」
安心してください。
本記事では、
- トルコアイスがよく伸びる理由
- 日本でトルコアイスが作れない理由
- 白玉粉を使ったトルコ風アイスの作り方
について紹介していきます。
本記事を読めば、トルコアイスの秘密を知ることができ、白玉粉を使って美味しいトルコ風アイスを作ることができますよ!
トルコアイスの秘密
トルコアイスの正式名称は ” マラシュ・ドンドゥルマ(Maraş Dondurma)” 。トルコで伝統的に食べられているアイスです。
トルコアイスはなぜ伸びるの?
トルコアイスがよく伸びるのは、アイスにサーレップが入っているからです。
サーレップとは、トルコ山岳部に自生するラン科植物。その根を乾燥させて作った粉末がアイスに入っています。あの独特の粘り気は根に含まれるグルコマンナンのおかげ。
その他の主原料として、砂糖と羊乳が使われています。
冷蔵庫がなかった時代、町で作ったアイスを山の上の人にも届けたかった。
そんな時、暑さで溶けないように粘り気を持たせたのが、トルコアイスの始まり!
日本でトルコアイスが作れない理由
日本でトルコアイスが作れない理由は、トルコ政府がサーレップの輸出を禁止しているから。現在、サーレップは採られすぎて絶滅の危機に瀕しています。
サーレップは標高1000~1500mの環境の中、野生でしか育たないため、トルコでは年45トンしか製造されていません。
サーレップ粉を1kg作るのに2000株以上もサーレップが必要。
サーレップは超希少なんだね!
そのため日本で作るトルコアイスには、粘り気を出すために増粘多糖類や他の植物のデンプンなどが使われています。
トルコ風アイスの作り方
サーレップが手に入らなかったため、粘り気を出すもので代用してトルコ風アイスを作ってみます。
筆者が調査したところ、粘り気を出すために納豆や餅、白玉粉を使うことが多かったです。
今回は、白玉粉を使ったトルコ風アイスのレシピと味の評価について紹介していきます。
材料
準備する材料は以下の4つ。スーパーで手に入る材料で作れるのは嬉しいですね!
材料(4人分) | 分量 |
---|---|
牛乳 | 200mL |
砂糖 | 60g |
白玉粉 | 80g |
生クリーム | 200mL |
作り方
①鍋に牛乳、砂糖、白玉粉を入れ、白玉粉が溶けるまで混ぜます。
※火をつける前に白玉粉を完全に溶かすこと!溶けきってないまま火をつけるとダマになります。
②白玉粉が完全に溶けたら弱火で加熱。突然粘り気が出始めますが混ぜ続けます。
③さらに混ぜ続けると、左写真のようにもっちり滑らかな状態に。
味見をして、白玉粉に完全に火が通ったことを確認したら、火を止めて室温で冷まします。
④ボウルに生クリームを入れ、角が立つまで混ぜます。
⑤先程火にかけて作った白玉餅を生クリームの中に入れ、ムラが無くなるまでよく混ぜます。
混ぜ終わったら冷凍庫へ。
一晩冷凍庫に入れたら、カチカチに凍ったトルコ風アイスの完成!
少し溶かした後、スプーンでよく混ぜるとのび~るトルコ風アイスになります。
白玉粉を入れて凍らせても大丈夫なの?
米や餅は冷えたら硬くなるけど、白玉粉を入れて凍らせても大丈夫なの?と疑問に思った方もいるかもしれません。
確かに、デンプンには糊化(α化)・老化(β化)という現象があります。
そのため、デンプンは温めて糊化するとモチモチな食感になり、冷えて老化すると硬くボソッとした食感になります。
老化を防ぐ方法の一つに、デンプンに砂糖を加えるという方法があります。糖類はデンプン分子と構造が似ているため、デンプンの再結合を防ぐことができます。
だからトルコ風アイスでは冷えてもモチモチ食感を維持することができるのですね。
実食した感想
冷凍庫から出してすぐはカチカチだったけど、溶けてくるともちもちっとした食感を楽しめたね。
溶けてきたタイミングで頑張ってアイスを混ぜると、びよーんと伸びるトルコアイスそっくりに。伸ばしながら食べる楽しさとモチモチ食感がクセになりそう!
ミルクが香るコク深い味わいで美味しかった!味を例えるなら、、なんだろう。
味は雪見だいふくだったね!抹茶味やキャラメル味など、自分好みにアレンジするのも楽しそう。
まとめ
本記事では、
- トルコアイスがよく伸びる理由
- 日本でトルコアイスが作れない理由
- 白玉粉を使ったトルコ風アイスの作り方
について紹介しました。
日本では手に入らないサーレップの代わりに白玉粉を使ってみましたが、本場のトルコアイスみたいにびよーんとアイスが伸びるので驚きでした!
筆者は次作る時に、抹茶味やコーヒー味を作ってみようと思っています。
トルコ風アイスを作って休日をもっと楽しく過ごしましょう!