大学を卒業し社会に出ると、その厳しさから「辛い」という声をよく聞きますよね。なぜ、辛くなってしまうのでしょうか。
筆者は大学生活中に社会の厳しさというものを体感したことで、仕事選びや生き方まで考える良い経験になりました。
今回は、大学生が就職前に社会を体感するべき4つの理由を体験談も交えて紹介します。
実際に社会を体感すれば、働くことに対する考えが深まりマインドが大きく変わることでしょう。
大学生活の質が高まり、就活の軸も定まるので、周りより一歩リードした社会人生活を送れますね。
バイトと社会に出てからの仕事の違い
大学生の間はバイト三昧で働くことには慣れていたけれど、実際の社会は違うということを目の当たりにしたという人も少なくないことでしょう。
バイトと社会に出てからの仕事の違いは一体何なのでしょうか。
こなすだけのバイト
バイトの仕事内容といえば、レジを打ったり、接客をしたり、レシピ通りに料理を作ったりなど、決められていることや言われたことをすることが大半ですよね。
時給が発生するため、仕事をしてもしなくても出勤すればお給料がもらえます。筆者もバイトの時には、早く時間過ぎないかなとよく考えていました。
成果が全て
しかし、社会に出てからは就業時間の中で成果が求められます。
ただ待てばお給料をもらえるバイトとは違い、社会に出てからの仕事は会社がその人のスキルや成果に報酬を支払う形になります。
言われたことをやる受動的なバイトから、能動的に動かなければ成果が出せない仕事へと変わることを忘れてはいけません。
この経験を学生のうちにすることで、どういう働き方が良いのかなど、将来のことを現実的に考える機会になり、日々の生活だけでなく就活の質が変わりますね。
筆者が体感した社会とは?
筆者の大学生活は、学生団体で社会人と商品開発をしたり、インターンシップでイベント企画に挑戦したり、他の学生よりは社会というものに触れてきていたと思います。
しかし、実際に働いてみてその考えはぬるかったことに気づかされました。
仕事内容
筆者が実際にした仕事は、大きなショッピングモールや電化製品店の中にある某携帯ショップのキャッチです。ここでのキャッチとは、お客様に声をかけて携帯販売に繋げることです。
お客様に声をかけるのは簡単そうにも思えますが、電化製品を買いに来ているお客様に対し携帯販売に繋げるのはかなり難しかったです。
声かけはただ挨拶するのではなく、お客様のニーズを聞きだし興味を持たせることまでが仕事になります。そのため、多くの人に声をかけまくりました。
しかし、会社から求められるのは携帯販売の成果になります。
いくら多くの人に声をかけて興味を持ってもらっても、実際に携帯販売に繋げられなければその人の成果はゼロになります。
案の定、筆者もなかなか成果が出ず社会の厳しさに苦しむのでした。
実際の社会を知る方法
実際に社会に出ることが大切だと分かっても、実際どこで体感すれば良いか分からないという人も多いことでしょう。
学生だから、バイトだから、と甘やかさずに実際の社会を教えてくれる環境に飛び込むのが一番です。
例えば、営業系の長期インターンや成果報酬型バイトなどがありますね。
筆者はとある研修に参加した時に知り合った社長にこの社会というものを教わりました。
自分から進んで社会に出る道もありますが、せっかくの大学生活なので色々な社会人に出会い、学びを深めるのも良いですね。
社会を体感するべき理由
大学生のうちに社会を体感することで、何が得られるのでしょうか。筆者が考える4つのポイントを紹介します。
社会の仕組みを知ることができる
筆者が社会を体感してまず感じたことは、アルバイトで社会について知ることができる範囲は想像以上に狭かったことです。
実際の社会には、1つの事業だけでも多くの人が関わっており、その人達は上から下からの圧力に日々向き合って頑張っていました。
1人1人の頑張りがどのように利益に繋がっていくのか、これはアルバイトでは学べないことの1つだと思います。
社会がどういう仕組みで上手く回っているのか、ということを情報だけでなく実際に体験することがとても重要ですね。
どんな人材が求められるかを知ることができる
就活中の筆者は、会社がどのような人材を求めているのかという質問をよく耳にします。
実際に社会を体感することで、「あの人仕事できるな」「それはなんでだろう」とリアルに活躍する人の働き方や人間性を見ることができます。
社会や会社から求められる価値は何か、どういう人が評価されてどういう人が評価されないのか、などどんな人材が求められているのかを知ることができるという訳です。
「社会ではこのスキルを持つ人が求められているから、大学で○○に挑戦してみよう」など、実際の社会を知っている人といない人では、大学生活の質が変わると思いませんか?
求められる人材は会社や仕事によって多少異なるので、色々な社会を経験すると良いですね。
自分に合う働き方がわかる
あなたは自分に合う仕事を本当の意味で分かっていますか?
実際に入社後に会社とのミスマッチで辞める新入社員が多くいるのはなぜでしょうか?
実際に働いてみたら自分に合わなかったということに、会社に入ってから気付いても遅いですよね。
頭で分かっているつもりにしておかず、実際に働いてみることで本当に自分に合う働き方を見つけることができますね。
筆者は営業の仕事をしてみた結果、自分自身が成長し続けられる環境とそれを評価してくれる環境で働きたいと改めて感じました。
また、営業のように今の自分のベストを出してすぐに結果に現れる仕事よりかは、ブログの様に何度も試行錯誤を繰り返してベストな結果を出す方が自分に合っていると気づかされました。
後者の方が結果が出る時間が遅い分、次のアクションに移すのには時間が掛かりますが、一方で、何度も考えて1番良いものを作ることができます。
このことに気付けたのは、実際に営業として働き、社会を体感したからこそだといえるでしょう。
就活においても、会社選びの基準になりますね。
能動的な仕事の仕方がわかる
社会に出てどういう働き方がしたいですか?
筆者は前のめりで能動的にスキルを身につけながら働きたいと今は考えています。
しかし、営業の仕事をする前までは、身につけられるスキルを得て時間をこなしてお給料をもらいたいという浅はかな考えでした。
このまま社会に出たら、毎日退屈そうに働くのが目に見えていますよね。
自分に合う働き方や環境が見えたことで、どうしたらここで結果を残せるのか、自分にできることは何なのかということを考えながら仕事をしたいなと思うようになりました。
やらされている仕事より、自ら成長したくてする仕事の方が楽しいですよね。大学生のうちに社会を体感することで、能動的で楽しい働き方を見つけることは大切です。
ワクワク楽しみながら仕事がしたいという人は、是非実際の社会を体感し、働き方や生き方を考えてみてくださいね。
おわりに
いかがでしたか?
今回は、大学生が就職前に社会を体感するべき4つの理由を体験談も交えて紹介しました。
より良い大学生活、社会人人生を送るため、一度社会を見てから将来を考えることが大事だと分かりましたね。
想像で済ましたくなりますが、世の中は実際に体験しなければ分からないことだらけなので、是非挑戦してみてくださいね。