暑い夏にピッタリな飲み物である紫蘇ジュース。
爽やかな香りがたまりませんよね!
なぜもともと紫色だった赤シソがピンク色のジュースになるのか気になりませんか。
今回は、紫蘇ジュースが綺麗なピンク色になる原理や紫蘇ジュースの作り方を紹介します。
原理を知って実際に作ってみると楽しいですよ。
- 紫蘇ジュースを作りたい人
- 青じそで紫蘇ジュースが作れるのか疑問に思っている人
- 原理を知りたい人
赤紫蘇ジュースがピンク色になる原理とは?
紫蘇ジュースといえば、鮮やかなピンク色をイメージするのではないでしょうか。
では、なぜきれいなピンク色になるのか知っていますか?
それは、赤シソの葉は茹でることで、赤や青を呈する色素”アントシアニン”が水に溶け出すから。
アントシアニンはポリフェノールの一種で高い抗酸化力があります。
さらに、アントシアニンにはpHによって色調が変化する特徴があり、酸性になると赤色、中性付近では赤紫色、アルカリ性になると青紫色に呈色します。
赤シソを茹でた汁は濃い青紫色をしており、想像するような鮮やかなピンクとは程遠い状態です。(写真左)
砂糖やクエン酸を入れていない、シソのゆで汁を飲んでみました。
そのままでも体に良くて美味しいのかと思いきや、
苦くて渋くて全く美味しくありませんでした。
そのままの状態だとアルカリ性のため、青紫色をしており、苦みがあります。
そこで砂糖とクエン酸を加えます。砂糖は甘味を、クエン酸は酸味を加えて飲みやすい紫蘇ジュースへと変化させます。
酸性の物であれば、レモン汁、酢などでも作ることができますよ。
青シソでも紫蘇ジュースは作れるの?
紫蘇ジュースと言えば、赤シソで作るイメージですが青シソでも作ることができるのでしょうか。
しかし全く同じものができるわけではありません。
シソにはシソニンというアントシアニン色素成分が含まれていますが、赤シソに比べ青シソのシソニン含有量は少ないという特徴があります。
そのため、クエン酸を加えても、赤シソほどピンク色にならず、淡い色になります。
また、青シソは香りが強いため、シソらしさをより感じることができます。
シソらしさは臭みとも捉えることができるので、好みが分かれるかもしれませんね。
【赤シソ・青シソ】紫蘇シロップの作り方
今回は、赤シソと青シソどちらでも作ることのできる紫蘇シロップを紹介します。
手に入ったシソを使って、美味しい紫蘇ジュースを作ってみてくださいね。筆者は手に入った赤シソで作っていきます。
材料は4つ
材料 | 分量 | その他 |
---|---|---|
シソ | 約300g | 1パックの分量 赤シソでも青シソでも可 |
砂糖 | 600g | 少ないと腐りやすい |
クエン酸 | 20g | レモン汁や酢でも代用可能 |
水 | 1.6L |
シソパックを買うと、大体1パック300g程度になります。細かくg数を測定しなくても、大体で美味しい紫蘇ジュースはできるので安心してくださいね。
洗って茹でて砂糖・クエン酸を加えるだけ
- シソを洗い、茎を落とす
- 分量のお湯を沸かし、シソを数回に分けて投入する
- シソを取り出して、絞る
- 色素液のほうへ砂糖を加え、溶けたらクエン酸も加える
- 保存容器に入れて完成
市販のシソには茎がついてくるので、外してシソの葉だけを集めます。
特別なものでない限り、シソの葉には農薬が付いているので、しっかりと流水で洗い流しましょう。
下準備ができたら、沸騰したお湯にシソの葉を入れて煮だしていきます。多くて鍋に入らない時は数回に分けて入れましょう。
中火で10~15分程煮だしたら、シソの葉だけを取り出します。
※煮出した汁が紫蘇シロップになるので、誤って捨てないでくださいね。
鍋から取り出した、シソの葉を絞って、鍋に入れます。
※絞りすぎるとえぐみも入ってしまうので、ほどほどにしてくださいね。汁が出にくくなったらやめましょう。
シソを煮だした汁に、砂糖を入れて再び火をかけます。砂糖が溶け切るまで、中火で加熱しましょう。
砂糖が溶け切れば、クエン酸を入れて完成です!
瓶やペットボトルに詰めて保管しましょう。
消毒した容器なら常温保存も可能です。
絞った後のシソはどうする?
紫蘇シロップを作るためにたくさんのシソを使いますが、使い終わったシソを捨てるのはもったいないですよね。どう使うのが良いのでしょうか。
調味料3つで簡単柴漬けを作ろう
柴漬けとは、柴葉(赤シソ)とナスやキュウリ等を共に塩漬けした乳酸発酵の漬物です。手軽に柴漬けができたら嬉しいですよね。余ったシソを使って、ご飯のお供になる柴漬けを作ってみてください。
【デザートに!】色を楽しむ赤シソシロップの使い方
せっかく紫蘇シロップを作ったので、シロップを上手く使いこなしたいですよね。紫蘇シロップで美味しいデザートを作ってみるのはどうでしょうか。
- 水や炭酸で割ってシソサイダー
- シソゼリー
- シソシャーベット
- シソチーズケーキ ...
夏に食べたい!爽やかシソゼリー
紫蘇シロップがあるなら、シソゼリーを作ってみるのはどうでしょうか。
鮮やかな色に加え、爽やかなその香りで甘酸っぱいシロップは、見た目も味も楽しむことができます。
空いている時間に作って、おやつ時に食べるのも良いですね。
紫蘇シロップのシャーベット
夏はアイスが食べたくなりますよね。
紫蘇シロップを作ったら、爽やかなシャーベットを作ってみてはいかがでしょうか。
夏の暑さも忘れてしまいそうですね。
おわりに
今回は、紫蘇ジュースが綺麗なピンク色になる原理や紫蘇ジュースの作り方を紹介しました。
紫蘇ジュースが青シソでも作れるなんて驚きますよね。赤シソと青シソをミックスしたり、好みに合わせて作ってみてください。
紫蘇ジュースがあれば楽しく夏が越せそうですね。
暑い夏には自家製クラフトコーラもオススメです!ぜひ作ってみてくださいね。